物の価値(金額)

日頃、自分も含めて、土地・建物の金額を見て「高い」とか「安い」とか言っている。
この高い・安いは、人に因って違っているのが通常で、そうすると「何がそう言わせるのか」と言う疑問がわいてくる。
その人に取って、欲しい物は安く、その反対は高く思う。

 

これだけでも説明がつかない。
製造(生産)出来る物(建物等)、出来ない物(土地等)に因っても考えは変わる。嗜好物か否かに因っても変わる。
我々、宅地建物取引主任者、不動産鑑定士は鑑定手法である、原価法、取引事例比較法、収益還元法を駆使して、妥当な価格を捜し求めているところである。

 

これから、土地・建物を求められる皆様は、単に金額だけの多い少ないで、高い・安いを判断するのではなく、物の本質に目を向けて判断されると失敗しないのではないか。
そうして価値観を高めることだろう。昔、農業委員会に席を置いていた時、不在地主様に土地の交渉に行った。

 

この際、金額を地主様が掲示される訳だが、高い安いは「禁句」地主様に対して、失礼なことであり、「高い」と思うのは、買う側に必要性が無いか、お金が無いから。
単に、「高い・安い」と言うのではなく、金高が「大きい・小さい」又は、金額が、「多い・少ない」と言うことが、人間関係を害さない。
           次回へ続く