温故知新(古きを訪ねて、新しきを知る)

半年近くのごぶさたで、すみません。
いよいよ民主党中心の政治体制が本格的に始動した。
「コンクリートから人へ」とのことで、公共事業に依存していた北海道にとっては、産業構造・経済状況が大きく変わることであろう。

 

振り返って考えると、終戦の1945年(S20)から1960年(S35)までが復興期で、1955年(S30)に保守合同があり、いわゆる政治の55年体制が確立された。
1960年(S35)12月に所得倍増計画が発表され、輸出立国に大きく舵を切った。

 

1990年(H2)のバブル崩壊までの30年間が成長期で、この間に北海道を始め、多くの農山村地帯から労働力が都市に流れた。
この成長期の日本は自民党による政治の安定、間接金融による金融システムの安定、官主導による産業の育成が成功した時期でもある。

 

バブル崩壊後の世界経済は、市場主義・グローバリゼーションと、それまでの日本のシステムが通用しない状況で、日本経済の衰退期と言える。
この時期も20年以上と成った。
都市の労働力が余り始めて、これが再び農山村地帯に戻って来るのであろう。

 

そうしてこれを吸収するのが一次産業になるのであろう。
そのための政策に期待したい。
十勝の池田町長であった方が「一次産業がしっかりしていれば、二次産業、三次産業は必然的に成長する」と言われた。
北海道は広大な面積があり、これは優位な条件ではないだろうか。

 

平成22年1月5日 次回へ続く